2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

拓海広志「里山の秋」

今から7年ほど前の秋に書いた小文をご紹介します。秋になると、なぜか食べ物の話が増えますね〜(笑)。 * * * * * * * 凄まじい猛暑が続いた夏が終わると、また急に冷え込む秋がやって来たものだ。昼下がりに家の裏山を散歩してみると、柿の実もた…

拓海広志「鯨の向こうに見えるもの(2)」

これは今から15年くらい前に書いた文章ですが、よかったらお読みください。 * * * * * * * 太地鯨方による網捕法とは、太平洋を回遊するマッコウクジラやセミクジラが沖合を通るのを、岬(灯明崎、梶取崎)の先端に設けられた山見台(クジラの見張…

拓海広志「鯨の向こうに見えるもの(1)」

これは今から15年くらい前に書いた文章ですが、よかったらお読みください。 * * * * * * * 僕は神戸市の舞子という、明石海峡に臨む街で生まれ育った。かつての舞子浜は美しく、海峡を流れる潮は早かったが、腕白時代の僕たちにとっては最高のフィ…

拓海広志「天皇と熊野(2)」

これは今から12年ほど前にジャカルタで書いた小文です。よろしければお読みください。 * * * * * * * ところで、大和朝廷は桓武天皇の代に京都への遷都を敢行し、平安京が建設されたのであるが、この都が当時の中国における都市設計思想に影響を与…

拓海広志「天皇と熊野(1)」

これは今から12年ほど前にジャカルタで書いた小文です。よろしければお読みください。 * * * * * * * 僕は昔から旅が好きで、20歳になる頃には既に日本の全都道府県を訪ねていたのだが、そうした10代の旅の中で自分が最も惹きつけられた土地の…

拓海広志「天皇と自然(2)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「天皇と自然(1)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いたエッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いください。 * * * * * * * 学生時代に歴史の研究会を作って活動して…

拓海広志「信天翁ノート(5)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「信天翁ノート(4)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「信天翁ノート(3)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「信天翁ノート(2)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「信天翁ノート(1)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「信天翁のように・・・」

これは僕が学生時代に書いた「信天翁ノート」の前書きとするために、今から約12年前、僕がジャカルタに住んでいた頃に書いた文章です。 * * * * * * * 大航海時代の西洋の帆船乗り達は、信天翁(アホウドリ)を海で死んだ水夫の生まれ変わりだとす…

拓海広志「珍味をめぐる旅(2)」

先日掲載した「珍味をめぐる旅」というエッセイに対し、随分多くの方から様々なコメントをいただきました。ありがとうございます。今回はそれらを少し紹介させていただこうと思います(注:この記事は7年前のものです)。 * * * * * * * まずは明石…

拓海広志「珍味をめぐる旅(1)」

今から7年ほど前のことになるが、当時シンガポールに住んでいた僕が客人と夕食を共にしたときの話である。訪ねた海鮮料理屋でメニューを眺めていたら、「ウミウシの卵のスープ」というものが載っていたので(何故か日本語で書かれていた)、試みにそれを注…

拓海広志「ハキリアリの文化」

何年か前のことですが、僕はパナマの林でハキリアリの群れが木の葉を運んでいる光景に出くわしたことがあります。ハキリアリというのは、ひたすら植物の葉を切り取っては巣に運び込むことで知られる変わったアリなのですが、彼らがそんなことをするのは巣の…

共同討議「アジア太平洋の海と島(7)」

1999年の5月に新西宮ヨットハーバーで、『アジア太平洋の海と島』と題するシンポジウムが開催されました(主催:アルバトロス・クラブ)。今回は、その中で行われたパネル・ディスカッション(パネラー:森拓也、長嶋俊介、大森洋子、川口祐二さん。司…

共同討議「アジア太平洋の海と島(6)」

1999年の5月に新西宮ヨットハーバーで、『アジア太平洋の海と島』と題するシンポジウムが開催されました(主催:アルバトロス・クラブ)。今回は、その中で行われたパネル・ディスカッション(パネラー:森拓也、長嶋俊介、大森洋子、川口祐二さん。司…

共同討議「アジア太平洋の海と島(5)」

1999年の5月に新西宮ヨットハーバーで、『アジア太平洋の海と島』と題するシンポジウムが開催されました(主催:アルバトロス・クラブ)。今回は、その中で行われたパネル・ディスカッション(パネラー:森拓也、長嶋俊介、大森洋子、川口祐二さん。司…

共同討議「アジア太平洋の海と島(4)」

1999年の5月に新西宮ヨットハーバーで、『アジア太平洋の海と島』と題するシンポジウムが開催されました(主催:アルバトロス・クラブ)。今回は、その中で行われたパネル・ディスカッション(パネラー:森拓也、長嶋俊介、大森洋子、川口祐二さん。司…

共同討議「アジア太平洋の海と島(3)」

1999年の5月に新西宮ヨットハーバーで、『アジア太平洋の海と島』と題するシンポジウムが開催されました(主催:アルバトロス・クラブ)。今回は、その中で行われたパネル・ディスカッション(パネラー:森拓也、長嶋俊介、大森洋子、川口祐二さん。司…

共同討議「アジア太平洋の海と島(2)」

1999年の5月に新西宮ヨットハーバーで、『アジア太平洋の海と島』と題するシンポジウムが開催されました(主催:アルバトロス・クラブ)。今回は、その中で行われたパネル・ディスカッション(パネラー:森拓也、長嶋俊介、大森洋子、川口祐二さん。司…

共同討議「アジア太平洋の海と島(1)」

1999年の5月に新西宮ヨットハーバーで、『アジア太平洋の海と島』と題するシンポジウムが開催されました(主催:アルバトロス・クラブ)。今回は、その中で行われたパネル・ディスカッション(パネラー:森拓也、長嶋俊介、大森洋子、川口祐二さん。司…

拓海広志「そのままの自分と向き合うこと : 上川あやさん」

3年前に上川あやさんが東京都世田谷区の区議会議員として政治活動を開始した際に、僕は当時自分が発信していたメールマガジンで彼女のことを紹介させていただきました。僕が彼女と初めて出会ったのは、6年程前にTNJ(トランスネット・ジャパン:TSとTGを支え…

拓海広志「越境する問題」

数年前に友人の菅井禎亮さん(NHKディレクター)が性同一性障害に関するテレビ番組を作ったので拝見したのだが、この問題を扱った番組としては相当良質なものに仕上がっていたように思う。 菅井さんがそれを制作するにあたって何を見つめていたのかはわから…