2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

拓海広志「『どっちがどっち』を観る」

『どっちがどっち』は山中恒さんの名作『おれがあいつであいつがおれで』をNHKがドラマ化したもので、ある日突然小学校6年生の男の子と女の子が入れ替わってしまうという話なのですが、なかなかコミカルな仕立てになっていて、かなり笑えます。同時にキュン…

拓海広志「海の物流とロジスティクス戦略」

シップ・アンド・オーシャン財団(海洋政策研究財団)のニューズレター第125号(2005年10月発行)に寄稿した小文をここに転載させていただこうと思います。対象読者が海事関係者でしたので、いきなり専門用語を使ったりして少しわかりにくいかも知れませんが…

拓海広志『Love Forever』♪

これは僕が学生時代に作った曲で、メロディラインはシンプルですが、結構気持ちよく歌えるバラードです。 【Love Forever】 (詞・曲/拓海広志)(1982年) いいよ 今夜は 君の話 全部 聞いて あげるから 泣くだけ 泣きなよ 僕の胸で 我慢してきた 人生吐き…

拓海広志「『帰らなかった日本兵』を読む」

インドネシア・アンボン島の東にトゥレフという小さな港町があります。漁港近くの村に住む人々は村を流れる濁った川で食器や衣類を洗ったり、水浴をしたりしているのですが、この川にはびっくりするほどたくさんの大ウナギが泳いでいます。村人たちは大ウナ…

拓海広志「『こころの湯』を観る」

北京の下町胡同で銭湯を営む父。父を助けて働く知的障害者の次男。深圳でビジネスに成功しながらも、家族との距離が遠くなってしまった長男。 亡くなった母の出身地は水を得ることが困難な西域であり、彼女が抱いていた沐浴への憧憬が彼らの銭湯への思いに微…

拓海広志「『カルトか宗教か』を読む」

以前から僕が気になっていたことの中に、「癒し」や「健康」、「自己発見」や「自己開発」といった一見穏やかで素晴らしいことを声高にアピールする社会的風潮があります。勿論、これらは僕たちが普通に人生を歩んでいく上で必要なものばかりですし、それ自…

拓海広志「アトピーのはなし」

もうすぐ1歳になる僕の友人のお子さんの話なのですが、生後しばらく経った頃から顔や身体に湿疹が出てどんどんひろがっていくので、お医者さんに診てもらったところ、「アトピー性皮膚炎かも知れない」と言われたそうです。それからその友人はステロイドを…

拓海広志『雨上がりのStreet』♪

これは神戸の街を散歩していて、唇に浮かんだメロディーをそのまま曲にしたものです。当時の神戸が持っていた日本の中のエアポケットのような空気はいつの間に薄れてしまいましたが、僕の中での神戸はいつも包容力に溢れた開放的な街であり続けています。 【…

拓海広志「海運への誘い」

ミクロネシア連邦にヤップという島があります。ヤップでははるか昔から男たちがカヌーに乗って南西に浮かぶパラオ諸島まで渡り、そこにある結晶石灰岩を円形に切り出して持ち帰るという航海をしていました。その石はヤップでは貨幣(石貨)として流通するの…