海論

拓海広志「神戸大学『職業と学び―キャリアデザインを考える』」

2009年度から2016年度にかけての8年間、僕は神戸大学キャリアセンターからの依頼を受けて、同大学全学部の希望者を対象に「職業と学び−キャリアデザインを考える」というテーマの授業を行ってきました。 2009年度の授業は「モノを運ぶことは、心を運ぶこと−…

拓海広志「『新訂ビジュアルでわかる船と海運のはなし』のご紹介」

拙著『ビジュアルでわかる船と海運のはなし』の新訂版が、2017年3月18日に発行されることとなりました。出版元である成山堂書店のサイトを下記しますので、よろしければご覧ください。 ※拓海広志『新訂ビジュアルでわかる船と海運のはなし』(成山堂書店) ☆…

拓海広志「続々々々々・神戸大学にて・・・」

2009年度、2010年度、2011年度、2012年度、2013年度に続いて、2014年度もまた神戸大学キャリアセンターの依頼で、同大学全学部の希望者を対象に「職業と学び−キャリアデザインを考える」というテーマの授業を行いました。 2009年度の授業は「モノを運ぶこと…

拓海広志「海と人と町をつなぐ」

アルバトロス・クラブの創立25周年とアルバトロス・プロジェクト(ミクロネシアの伝統的帆走カヌーによるヤップ〜パラオ間の石貨交易航海再現プロジェクト)の実現20周年を記念する「アルバトロス・イベント」が、2014年12月6日に神奈川県三浦半島の三崎港で…

拓海広志「星陵高校にて・・・」

自分の母校である兵庫県立星陵高等学校から招いていただき、全校生向けに「イメージの力で海を渡る」という題の講演を行ってきました。昨年同校の同窓会ホームページ向けに寄稿した『石のお金を運んだはなし』を高校生向けにしたものです。 明石海峡を臨み、…

拓海広志「続々々々・神戸大学にて・・・」

2009年、2010年、2011年、2012年に続いて、今年もまた神戸大学キャリアセンターの依頼で、同大学全学部の希望者を対象に「職業と学び−キャリアデザインを考える」というテーマの授業を行いました。 2009年の授業は「モノを運ぶことは、心を運ぶこと−国際物流…

拓海広志「『グローバル』の普遍性について」

11月23日に京都の同志社大学で「『グローバル』の普遍性について」という題のシンポジウムが行われ、僕はそこで基調講演をする機会を与えていただいた。昨今の大学や企業では「グローバル人材」ということがよく言われるが、それは一体どういうものなんだろ…

拓海広志「グローカルな仕事と人生について考える」

立教大学で教鞭をとる畏友・加藤晃生さんが今期限りで大学を去る決断をされたので、僕からの餞(はなむけ)として昨年末に彼のゼミの学生を対象に半日ワークショップを行いました。題して「グローカルな仕事と人生について考えるワークショップ」。アジェン…

拓海広志「続々々・神戸大学にて・・・」

2009年、2010年、2011年に続いて、今年も神戸大学キャリアセンターの依頼で、同大学全学部の希望者を対象に「職業と学び−キャリアデザインを考える」というテーマの授業を行いました。 2009年の授業は「モノを運ぶことは、心を運ぶこと−国際物流と貿易の仕事…

拓海広志「続々・神戸大学にて・・・」

一昨年、昨年に続いて、今年も神戸大学キャリアセンターの依頼で、同大学全学部1〜2年生の希望者を対象に「職業と学び−キャリアデザインを考える」というテーマの授業を行いました。 一昨年の授業は「モノを運ぶことは、心を運ぶこと−国際物流と貿易の仕事、…

拓海広志「奈良県立大学にて・・・」

地域創造学部というユニークな学部を持つことで知られる奈良県立大学の亀山恵理子さんの依頼を受け、同大学の講堂で東南アジア(主としてインドネシア)とミクロネシアの海洋文化に関する授業をさせていただきました。 200名近い学生との対話形式の授業はな…

拓海広志「続・神戸大学にて・・・」

昨秋、神戸大学にて「職業と学び−キャリアデザインを考える」というテーマの授業を行ってから1年が経ちました。その時の模様や学生たちからいただいたレポートについては、このブログでも「神戸大学にて・・・」で紹介させていただきました。僕が感心したの…

拓海広志「立教大学にて・・・」

立教大学社会学部で教鞭を取る加藤晃生さんから招かれ、同学部の1年生を対象とした加藤さんの授業でゲストスピーカーを務めてきました。加藤さんが学生たちに与えた課題図書は社会学の入門書『Do! ソシオロジー』(友枝敏雄・山田真茂留編)で、学生たちはこ…

拓海広志「アルバトロス・オムニバス」

去る12月5日に、アルバトロスクラブ設立20周年記念イベント「★信天翁曼荼羅<海>」が、新西宮ヨットハーバー内のシャイニーホールにて開催されました。現代表の高橋素晴さんをはじめ多くのメンバーが集いましたが、当日の最年長者は大串龍一さん(生態学者…

拓海広志「神戸大学にて・・・」

10月28日に神戸大学で授業をしましたので、その話を書いてみようと思います。この授業は神戸大学全学共通キャリア科目(総合科目Ⅱ)「職業と学び−キャリアデザインを考える」として企画されたもので、僕の授業のタイトルは「モノを運ぶことは、心を運ぶこと−…

拓海広志「京都精華大学にて・・・」

今年は年明け早々からずっと仕事が忙しく、休暇を全く取れないばかりか、週末もほとんど休めぬまま11月を迎えてしまいました。そこで11月7−9日にかけて遅ればせながらの夏季休暇を取ったのですが、その間も7日は京都精華大学で講義を行い、8日は日本IBMで開…

拓海広志「天皇と熊野(2)」

これは今から12年ほど前にジャカルタで書いた小文です。よろしければお読みください。 * * * * * * * ところで、大和朝廷は桓武天皇の代に京都への遷都を敢行し、平安京が建設されたのであるが、この都が当時の中国における都市設計思想に影響を与…

拓海広志「天皇と熊野(1)」

これは今から12年ほど前にジャカルタで書いた小文です。よろしければお読みください。 * * * * * * * 僕は昔から旅が好きで、20歳になる頃には既に日本の全都道府県を訪ねていたのだが、そうした10代の旅の中で自分が最も惹きつけられた土地の…

拓海広志「天皇と自然(2)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「天皇と自然(1)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いたエッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いください。 * * * * * * * 学生時代に歴史の研究会を作って活動して…

拓海広志「信天翁ノート(5)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「信天翁ノート(4)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「信天翁ノート(3)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「信天翁ノート(2)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「信天翁ノート(1)」

これは僕が学生のとき(今から20年ほど前)に書いた未完の連作エッセイに、その後ジャカルタ在住中に少し加筆したものです。当時とは連作の順序を変えて紹介させていただこうと思います。内容的にはかなり未熟なものですが、もしよろしければお付き合いく…

拓海広志「信天翁のように・・・」

これは僕が学生時代に書いた「信天翁ノート」の前書きとするために、今から約12年前、僕がジャカルタに住んでいた頃に書いた文章です。 * * * * * * * 大航海時代の西洋の帆船乗り達は、信天翁(アホウドリ)を海で死んだ水夫の生まれ変わりだとす…

拓海広志「越境する問題」

数年前に友人の菅井禎亮さん(NHKディレクター)が性同一性障害に関するテレビ番組を作ったので拝見したのだが、この問題を扱った番組としては相当良質なものに仕上がっていたように思う。 菅井さんがそれを制作するにあたって何を見つめていたのかはわから…

拓海広志「公私論(2)」

ここで僕が一番言いたかったのは「個」と「全体」が健全な形で真っ向から向き合いながらも、お互いを突き放すのではなく、むしろ抱え合う(包摂し合う)といった関係こそが組織や社会のあり方としては理想的であるということです。そして、そのことは「公」…

拓海広志「公私論(1)」

何年か前の『文藝春秋』に山田昌弘氏が寄稿した「70歳が日本をダメにした?」という文章が載っていました。タイトルはあまり穏当ではありませんし、僕は現在70歳台の人たちがかつて日本を悪くしたなどとはまったく思っていないのですが、山田氏のエッセ…

拓海広志「海の日イベント」

「海の日」と言えば以前は7月20日だったのですが、いつの間にか7月の第3月曜日ということになったらしく、今年は7月17日が「海の日」でした。日本は四方を海に囲まれた島国ですが、日本人は一般に海や船への知識や関心が低いと言われており、人々の…