海友

拓海広志「今、カボタージュ問題を考える : 松見準さん」

「全日本内航船員の会」を主宰する、元内航船員の友人・松見準さんから「今、カボタージュ問題を考える」と題するメールをいただきましたので、ご本人の了解を得てここに紹介させていただきます。 カボタージュとは元々国内の沿岸輸送を意味する語でしたが、…

拓海広志「いつも背筋を伸ばして対面したい人 : 大串龍一さん」

久しぶりに金沢で、大串龍一さん(金沢大学名誉教授。河北潟湖沼研究所理事)、本田和さん(ものがたり人)、盛本芳久さん(石川県議会議員)とお会いし、お酒を飲みながら歓談する機会を得ました。僕は、大串さんとは今から18年ほど前にスマトラ島のパダン…

拓海広志「南の島の星降る夜に : 大内青琥さん」

画家の大内青琥さんの七回忌に招かれ、多摩霊園へ行ってきた。梅雨時の蒸し暑い日だったが、霊園の木陰を歩いているととても心地よく、僕は大内さんの息子の将さん、大内さんの支援者だった辰野和男さん(朝日新聞で「天声人語」の執筆を担当なさっていた方…

拓海広志「On the Kumano Kodo : シルビア・マユガさん」

財団法人国際文化会館と国際交流基金アジアセンターが共催する「アジア・パシフィック・ユース・フォーラム」に、僕は1996年、1997年と2年続けて参加しました。このフォーラムは、アジア太平洋地域の若手リーダーたちが集い、寝食を共にしながら討議すること…

拓海広志「里海の実現に向けて : 神田優さん」

畏友・神田優さんの結婚式・披露宴が高知で催され、「トライネット」仲間でもある写真家の円満堂修治さんと共に出席してきました。今回の結婚はいわゆる「出来ちゃった婚」だったようで(笑)、10ヶ月前に神戸の「リーズガーデン」で神田さんからやがて奥さ…

拓海広志「環境思想と里山 : 海上知明さん」

畏友・海上知明さんが『新・環境思想論』という本を出された。海上さんは前著の『環境思想 歴史と体系』及び『環境戦略のすすめ』において環境思想の多くを体系的に分類し、それぞれの由来や論拠を整理すると共に、そうした様々な環境思想の対立を超えうる政…

拓海広志「『ミッドナイトイーグル』を観る : 高嶋哲夫さん」

高嶋哲夫さんの小説『ミッドナイトイーグル』が映画化されたので観てきました。以前『LIMIT OF LOVE 海猿』や『日本沈没』(リメイク版)といった映画を観たときにも同様のことを感じたのですが、関係省庁・機関(『ミッドナイトイーグル』は防衛省、『LIMIT…

拓海広志「素晴の「帆」に思いを込めて : 高橋素晴さん」

僕が25歳のときに仲間たちと立ち上げたNPO「アルバトロス・クラブ」(環境活動支援ネットワーク)が2009年に設立20周年を迎えます。クラブの目的は「人と自然とモノの関係性について関心を持ち、何らかの社会的活動を行っている人たちのサロンとして、交流と…

拓海広志「南の島の鉄拳人生 : ジョン・ラハシアさん」

「ラハシアはインドネシア語で秘密。ヒロシは日本語で海。ならば、二人で海の秘密を求めてみないか?」と、老人はいつもの毅然とした態度を崩さぬままではあったけれど、少し悪戯っぽく笑いながら、そんなふうに言った。 老人の名はジョン・ラハシア。僕が訪…

拓海広志「そのままの自分と向き合うこと : 上川あやさん」

3年前に上川あやさんが東京都世田谷区の区議会議員として政治活動を開始した際に、僕は当時自分が発信していたメールマガジンで彼女のことを紹介させていただきました。僕が彼女と初めて出会ったのは、6年程前にTNJ(トランスネット・ジャパン:TSとTGを支え…

拓海広志「『ナマコの眼』を読む : 鶴見良行さん」

鶴見良行さんと私の出会いは意外に遅く、良行さんが晩年になってからのことなのだが、私は良行さんの著作については学生時代から多数愛読していた(鶴見良行さんは私のような若輩者からもファーストネームで呼ばれることを好む気さくな方だったので、ここで…

拓海広志「親父のダンディズム : 是川均之さん」

僕の故郷神戸の垂水に「ルパン3世」という名の小さな居酒屋がある。神戸には元外航客船のコックが開いたレストランが少なからずあるのだが、この店の店主・是川均之さんも若い頃に一汽(第一中央汽船)の貨物船のコックとして世界を巡ってきた海の男だ。ちな…