2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

拓海広志「キラキラの国の再生力(6)」

この文章は1993年にジャカルタで書かれたものです。 * * * * * * 以前『ジャラン・ジャランの道すがら』というエッセイを書いた際に、インドネシアにおける命の軽さについて少し触れてみた。人として生まれた者が家族や恋人、友人を愛し、その命をかけ…

拓海広志「キラキラの国の再生力(5)」

この文章は1993年にジャカルタで書かれたものです。 * * * * * * 翌朝まだ日の出前に起き出し、皆でアグン山頂を目指す。眼下は雲海に覆われているが、北西の方にあるアバン山(標高2,152メートル)とバトゥル山(標高1,717メートル。火口湖であるバト…

拓海広志「キラキラの国の再生力(4)」

この文章は1993年にジャカルタで書かれたものです。 * * * * * * インドネシアは火山国である。ジャワ島にも僕が時々訪れるブロモ山(標高2,392メートル)をはじめとして幾つかの火山があるが、今年は10月にバリ島のアグン山(標高3,142メートル)に登…