2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

拓海広志「『タガロア再発見』を読む」

インドネシアのマナドに住む在野の研究者ジョン・ラハシアさんが1970年に発表した論稿『Penemuan Kembali Tagaroa(タガロア再発見)』を、僕は今から十数年前に邦訳したことがあります。太平洋の島々をめぐる人類学や考古学上の数々の研究成果は、その時点…

拓海広志「タガロアの故郷を訪ねて(4)」

これは今から10数年前のある年の6月末に、インドネシアのマナド、サンギールを旅しながら書いた日記からの抜粋です。 * * * * * * * * ★6月27日(後編) 陶磁器の話になったところで、ちょっと余談を許してほしい。昨年の8月9日は聖者マホメットの生誕日…

拓海広志「タガロアの故郷を訪ねて(3)」

これは今から10数年前のある年の6月末に、インドネシアのマナド、サンギールを旅しながら書いた日記からの抜粋です。 * * * * * * * * ★6月27日(前編) 朝5時、船はサンギール島のタルナに到着した。あいにく外は雨模様だ。僕たちは波止場で客引きをして…