拓海広志『海からの愛を込めて』

僕の曲には、海辺や川辺を散歩をしながら頭の中で作詞曲を完成させてしまったものが幾つかあります。今夏作った『海からの愛を込めて』もそうです。

 

『海からの愛を込めて』

 (詞・曲/拓海広志 2025年)

 

(三拍子)

遠い 夏の 夕暮れ   僕を 包む 波の手   

言葉 なしで 伝わる  守る 愛の 絆が

波に身体委ね 溶けていった

永久に続くものと 一つになれた

(四拍子)

海からの愛を 君に伝えたい

語り継ぐものを 強く信じて

  

(三拍子)

旅に 出ると 決めた日  僕を 招く 海鳴り

胸に 響く 思いは  守る 愛の 絆か 

波に心委ね 溶けていった

永久と繋ぐものと 一つになれた

(四拍子)

海からの愛を 君に伝えたい

歌い継ぐものを 大切にして

 

(無断での転載・引用はご遠慮ください)

 

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拓海広志『颯』

ヨット「Delphinus」でのセーリングを盛り上げるために、新しい曲を作ってみました。題して『颯(はやて)』。今年は何度か「Delphinus」で新島まで渡っていますが、その際に皆で歌っています。

 

【颯】

(詞・曲/拓海広志 2024年)

 

幻散りばめし夜 無窮の闇宙 

標を求め彷徨う 孤高の旅人 

沸き立つ潮の泡が 風立ち上げ

瞬く星の光が 路を示すよ

颯、闇を引き裂け

颯、雲を吹き消せ

颯、僕を導け

どこまでも 船を運べよ

 

光の粒子飛び交う 悠久の星空 

行方を知りて恐れぬ 孤高の旅人 

乾いた空の圧が 風立ち上げ

一条の朝の光が 帆を染め抜く

颯、波を起こせよ

颯、帆と交われ

颯、僕を包めよ

果てしなく 船を進めよ

 

 

(無断での転載・引用はご遠慮ください)

 

 

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拓海広志『消えた音は何だろう』

 2019年、僕は突発性難聴に襲われました。難聴は、外耳や中耳に原因のある伝音難聴(音の振動を伝える耳の機能の障害)、内耳、蝸牛神経、脳に原因がある感音難聴(音の振動を電気信号に変えて脳に伝える機能の障害)、両者が合併した混合性難聴に大別されます。感音難聴には様々なものがありますが、その内でハッキリした原因がなく突然起こるもののことを突発性難聴と呼ぶそうです。

 

 突発性難聴は内耳から脳へ音を伝える有毛神経の損傷によって起こるので、発症してから2週間以内にステロイド投与などによってそれを再活性化する必要があると言われています。僕の場合は高音域の聴こえが悪くなったのですが、それまで聴こえていた音が急に聴こえなくなると、脳がその音を探し求めることによって耳鳴りが生じたりしてなかなか不快です。

 

 医師はステロイドを蝸牛に直接注射することで有毛神経の再活性化を試みました。しかし、この施術時に鼓膜が破れるという事故が起こり、それが再生するまでの間は突発性難聴の治療ができないこととなってしまいました。つまり、僕は結果的に混合性難聴となってしまったわけで、しばらくの間とても気持ちの悪い音空間の中で日々を過ごすこととなりました。そんな中で作った曲が『消えた音は何だろう』です。

 

 破れた鼓膜は一月ほどで無事に再生し、耳鳴りの問題も「無い音は無い」と自身に言い聞かせることによって克服したのですが、突発性難聴による聴こえの悪さは残っていました。そんな状況の中で、The Hyper Bad Boysによる「重陽の海Live@TheGlee2019」が開催されたのですが、このライブの後に何故か耳の聴こえが戻ってきたのは奇跡的な幸運でした。

 

【消えた音は何だろう】
(詞・曲/拓海広志)(2019年)

 

消えた音は何だろう 木漏れ日に溶けてった  

戻らない音は何だ 耳鳴りの向こうから

小鳥の歌や ブレーキの音 目覚ましアラーム

さざ波の音 鈴虫の声 君のささやき

消えた音は何だろう くぐもった闇の中へ

届かない音は何だ 僕の頭まで

 

(無断での転載・引用はご遠慮ください)

 

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拓海広志『あなたと出会えて』

 先日、僕が仲間たちと三崎で共同運営しているシェアハウス「ホロネット三崎・あえり庵(Aérien)」のオープニングパーティーを催したのですが、偶然その日が「あえり庵」のメンバー・西澤良磨さんのバースデーだったので、奥さんの杏奈さんのご依頼で彼のために短いバースデーソングを作りました。この曲をやった後に定番の「Happy Birthday to You」に繋げる形です。


【あなたと出会えて】
(詞・曲/拓海広志)(2018年)


 あなたと出会えて ホントによかった
 過去のすべてに 感謝しよう
 あなたと出会えて ホントによかった
 未来のすべてに 夢を抱こう
 そして何より 今を大切に・・・


***「ホロネット三崎・あえり庵(Aérien)」の説明」より***


 ホロネットとは、私たちが各地に展開しようとしているシェアハウス・ネットワークのことです。私たちは、その名の通りホロニックなネットワーク作りを目指しています。ホロンはギリシア語のホロスに由来する語で、全体を構成する個でありながら、その個の中にも全体があり、自律的に活動しながら全体と調和し、全体をさらに発展させることができる個という概念です(拓海広志『新訂ビジュアルでわかる船と海運のはなし』参照)。


 三崎のシェアハウス「あえり庵」は、フランス語のAérien(アエリアン)に由来します。Aérienは空や空気を表す形容詞ですが、あえり庵という名は空を飛ぶ鳥のような自由さ、肩書や年齢などによる上下関係のない風通しの良さを表しています。ちなみにAérienは、音楽の世界では空気のように軽やかに演奏することを意味します。そしてワインの世界では、土感を楽しむテロワールとの対比において、空感を楽しむアエリアンという表現をします。


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(無断での転載・引用はご遠慮ください)


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拓海広志『魂の赴くままに』

 僕が仲間たちと共同運営しているヨット「Delphinus」のメンバー・福岡達也さんと梓さんの結婚を祝して作った曲です。5月27日の披露パーティーに向けて、同じく「Delphinus」メンバーの金子拓矢さんが5月25日に原詩を作り、5月26日の朝三崎に向かう京急電車の中で僕がそれをもとにして作詞、その後「Delphinus」で城ケ島沖をセーリングしながら浮かんできたメロディーを用いてウクレレで作曲したという、かなり慌ただしい創作経緯でした。


【魂の赴くままに】
(詞/拓海広志&金子拓矢・曲/拓海広志)(2018年)


 見上げていたよ 朝焼けの君を へこんだ僕には 眩しすぎて
 かすかに微笑み 君は飛び立つ 海風に舞って 僕を誘う
 今日は何処へ行こうか 明日は何を歌おうか
 過去の彼方の未来を見つめて 魂の赴くままに生きていこう


 星のささやき 波の歌声 月に曳かれて 潮も語るよ
 君を求めて 僕も飛び立つ 二枚の帆となり 風をつかもう
 今日は何処へ行こうか 明日は何を歌おうか
 二人の彼方の未来を見つめて 魂の赴くままに生きていこう


 今日は何処へ行こうか 明日は何を歌おうか
 宇宙の彼方の未来を見つめて 魂の赴くままに生きていこう


(無断での転載・引用はご遠慮ください)


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拓海広志「重陽の海LIVE@TheGlee」

 今年の重陽の節句(9月9日)に、ピアニストの高橋望さん、ギタリストの川上勇治さんと共に、東京神楽坂のアコスティックスホール「The Glee」にて「重陽の海LIVE@TheGlee(The Chrysanthemum Ocean Live @TheGlee)」なるタイトルのライブをやりました。The Gleeはとても気持ちの良い空間で、お越しくださったお客様も喜んでくださいました。また、高橋さん、川上さんと共にこのホールで演奏をさせていただきたいと思います。今回は大変ありがたいことに会場が満席となりましたが、我々の活動を支えてくださるお客様には感謝の気持ちで一杯です。ライブの模様を収録した映像がYouTubeで公開されていますので(MCの大半はカットしました)、よろしければご覧ください。


 ☆The Chrysanthemum Ocean Live @ The Glee


 今回のライブでは、僕が学生時代に書いたショートストーリー『イルカ☆My Love』の冒頭部をイルカ彩奈さんが朗読してくださいました。この物語を紹介させていただきます。


 『イルカ☆My Love』(作/拓海広志)
 『イルカ☆My Love』(詞・曲/拓海広志)


 ※参考 : The Hyper Bad BoysのHP







新訂 ビジュアルでわかる船と海運のはなし

新訂 ビジュアルでわかる船と海運のはなし

Another Paradise

Another Paradise

拓海広志「神戸大学『職業と学び―キャリアデザインを考える』」

 2009年度から2016年度にかけての8年間、僕は神戸大学キャリアセンターからの依頼を受けて、同大学全学部の希望者を対象に「職業と学び−キャリアデザインを考える」というテーマの授業を行ってきました。


 2009年度の授業は「モノを運ぶことは、心を運ぶこと−国際物流と貿易の仕事、そしてNPO活動を通して」というタイトルで、僕の海との付き合い方と旅の話、貿易・国際物流・ロジスティクス・SCMと仕事の話、国際・民際交流や環境活動支援などのNPO活動の話、僕がかつて「アルバトロスクラブ」というNPOにおいて実現した「ミクロネシアの伝統的帆走カヌーによるヤップ〜パラオ間の石貨交易航海再現プロジェクト」の話、異文化コミュニケーションとMulti Cultural Managementの話、神戸が持つコスモポリタンな文化土壌の話などをネタにしながら、学生たちと話し合いました。


 2010年度の授業は「越境するモノたち―物流におけるグローバル化」というタイトルで、モノの調達、製造、販売のグローバル化が加速する中で、そのサプライチェーン・マネジメントとロジスティクスの現場がどうなっているのかといったことや、ビジネスコミュニケーションのあり方について、学生たちと討議しました、。


 2011年度は「価値を生み出す仕事とは?」というタイトルの授業を行いました。まず、バリュー・チェーン、バリュー・プロポジション、またユーザー/カスタマーエクスペリエンスの考え方の基本を学生たちに説明した上で、仕事の連鎖の中でどうすれば顧客や仲間、社会への「価値」を生み出すことができるのか、また最高の価値である「信頼」をどのように築いていくのかについて、やはり学生たちとの対話形式で進めました。


 2012年度の授業は「真の人財とは何か?」というタイトルで行いました。僕は仕事における「人財」の定義を「仕事を通して顧客や仲間、社会に対して価値を提供し、それを通して自分の人生を価値あるものにできる人」だとしています。巷間ではよく「グローバル人材が必要な時代だ」といった話が出ますが、グローバルな人財(僕は人材という語は使いません)とは何なのかについて、学生の皆さんと一緒に考えてみました。


 2013年度は「グローカルな生き方と働き方」というタイトルにて、「グローバル」と「ローカル」という二項対立を超えた生き方、働き方について、幾つかの具体的な事例をあげて話してみました。これは、この年の11月に同志社大学で開催されたシンポジウム「『グローバル』の普遍性について」での私の講演とも通ずる内容でした。また、僕は2012年12月にも立教大学で「グローカルな仕事と人生について考える」と題した終日ワークショップを行っているのですが、その内容とも通底しています。


 2014年度は「モノを介して人を繋ぐ仕事」というタイトルで、流通の仕事全般について話しました。流通とは生産と消費の間のギャップを埋める活動のことを言いますが、それは所有と情報のギャップを埋める商流と時間と空間のギャップを埋める物流に分解されます。ロジスティクスとは物流と在庫を最適化し、商流の効果を高めるためのマネジメントとオペレーションのことですが、そうした仕事についてもお話させていただきました。


 2015年度の授業は「ロジスティクスが生み出す価値について」で、ロジスティクスが企業価値と顧客価値、また社会的価値を生み出していくメカニズムやその仕事のあり方について、具体的にお話しさせていただきました。


 2016年度は「サプライチェーン・ロジスティクスとシェアリングエコノミー」というタイトルの授業でしたが、これは僕が過去にAmerican Chamber of Commerce Japan (ACCJ) E-commerce and Logistics Forum 2013(東京)、The Air Cargo & Logistics Asia 2013 (ACLA 2013)(シンガポール)、Universal Postal Union (UPU) E-Commerce Forum 2014(ベルン)、Asian Logistics and Maritime Conference 2014 (ALMC2014)(香港)などで講演してきた内容がベースとなっています。また、これは今年の6月3日に孫子経営塾で行う講演「サプライチェーン・ロジスティクス―競争戦略と協創戦略」とも通底しています。


 そして2017年度。今年度は、2018年2月1日に神戸大学の教壇に立つ予定です。このところ、サプライチェーン・マネジメントやロジスティクスに関する話が続いているので、今年度は「グローカルな仕事と人生」というタイトルにてもう少し拡がりのある話をしたいと思っています。神戸大学の学生以外の方でも事前に同大学キャリアセンターに断っておけば授業を聴講していただけますので、もしご希望があれば僕宛てにご連絡ください。


 毎回、この授業に参加する学生たちは非常に熱心で、授業中もなかなか積極的に発言や質問をしてくれますが、授業後も個別に僕に質問をしてくる学生たちが多くて結構長くつかまってしまいます。さらにその後も質問のメールを送ってきてくれたり、もっと詳しい話を聞くためにわざわざ僕に会いに来る学生も何人かいたりして、僕は神戸大学の学生たちがとても好きになりました。また、授業後は現役学生とOBが混じり合っての懇親会を御影の居酒屋で開催するのですが、それもなかなか楽しいです。2018年2月1日の授業の聴講をされる方は、是非懇親会にもお越しください!


(無断での転載・引用はご遠慮ください)