拓海広志「理学は、実業の諸問題を解決出来るか(1)」

 今年の1月某日。御茶ノ水の貸し会議室で朝7時に始まった某研究会(非公開)において、僕は製造業のGlobal SCMとLogisticsにおける課題についてお話をさせていただきました。この研究会の座長は渋滞学の権威・西成活裕さんで、当日会議室に集まったのは数学や物理の研究者の方々でした。


 この研究会は、内閣府経済社会研究所が創設した「サービス・イノベーション政策に関する国際共同研究」の一環として設けられたもので、流通業の生産性向上に理学のアプローチを使おうという非常に斬新で興味深い試みが行われている場です。


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 同研究会がこれまでに行ってきた討議と研究の成果を披露する催しとして、来る3月11日に東京の日本科学未来館船の科学館近く)にて、ESRIシンポジウム2010「サービス・イノベーションへの期待−理学は、実業の諸問題を解決出来るか−」が開催されることになりました。以下に、西成座長の挨拶文を転載させていただきます。


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 内閣府経済社会総合研究所「サービス・イノベーションに関する国際共同研究」において「流通と理学」研究会座長を務めております西成活裕です。


 今回のシンポジウムでは、研究会での活動を皆様に端的に知っていただく試みとして、「現場×理学」をテーマとして掲げました。これは非常に刺激的な方法なのですが、企業の最前線でご活躍されている「現場」の方々の生の問題を「お題」として提示していただき、理学のプロフェッショナルである学者がその場でそれらの「お題」を解決する姿を、皆様にお見せしたいと思っております。


 これはまさに、「今まで誰も見たことのない」試みではないでしょうか。リスクを承知で、私がこれに臨むのは、それが可能だと信じているから、そして、敢えてリスクをとることにより、皆様に本研究会の可能性を肌で感じて欲しいからなのです。


 企業の方や研究者、学生の皆様、さらにサービスサイエンスに携わる大学関係者や行政の方など、様々な分野から人々が集まり、その「ヒト」の力により、さらに「流通と理学」研究会が盛り上がっていくことを、期待しています。


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 僕もパネリストの一人としてこのシンポジウムに参加させていただくのですが、西成さんが「今まで誰も見たことのない試み」とおっしゃる通り、何が起こるかわからない「超面白い場」になりそうな予感があります。興味がある方は、是非会場へお越しください!


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(無断での転載・引用はご遠慮ください)


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