2006-11-15から1日間の記事一覧

拓海広志『海峡物語−N君のこと』

N君が転校生として舞子の丘の上にある僕らの小学校にやってきたのは、教室の窓からいつも眺めていた明石の海の蒼や淡路の山の緑が鮮やかに映えるようになる5月の初めのことだった。 神戸という土地柄のせいもあって、僕らには外国人の友達も何人かいたし、…